2020年ー煎茶の心を検証する年

 

 2019年末、新型コロナウイルスはすぐ武漢市内から中国大陸に感染が拡がり、また中国以外の国家と地域に拡大していって 国々、地域の方々、そして人々の間の不接触と不信任を引き起こしてしまいました。

 このため、お稽古とお茶会の開催はこれまでにない困難と課題に直面してしまいました。無常な疫病の影響で、疑い、パニック、悲しみ、そして利己心はすべて濃い黒霧のように世界を覆って長いこと落ち着けません。

 2020年、中国支部の指導者は科学的、健康的、社交距離を守りながら、お稽古しています。

 こういう厳しい環境で「煎茶の心ー自由、互譲、個性の発露、豊かな人間性」の重要性と貴重な所をより深く体得しました。

 健康、命が保証できない世間で名声、財産、権力よりも自由、互譲的な心で自分のお茶の味を味わった方がいい、そしてこの二杯を飲んだ後に美しい豊かな世界は訪れてくると信じましょう。

 

             コロナ対策のため、三つの密(密閉、密集、密接)を避けるお稽古の様子

 

黄 景園